2022年の松葉がに、解禁日は11月6日。
解禁当日に松葉がにを食べる!と心に決め、解禁当日に境港水産物直売センターへ向かう。
しかし、市場には松葉がにがひとつもない。もしかして、もう売り切れたのか…。
恐る恐るお店の人に確認すると、解禁日の深夜から漁師さんは海に出るので、実際に市場に松葉がにが並ぶのは、翌日になるとのこと。
皆さんも来年以降、お気をつけくださいね。
というわけで、翌日にしっかりリベンジ。
初日なので、松葉がにを楽しみに訪れる人も多いようで朝から賑やかな雰囲気。
場内にはさまざまなお店が並び、かにはもちろん、街では見慣れないようなお魚たちも数多く発見。
県産最上級ブランド「五輝星」
いよいよ、目当ての松葉がにを選ぶわけですが、2015年に基準が制定された「五輝星(いつきぼし)」に出会えました!
- 大きさ:甲幅13.5センチ以上
- 重 さ:1.2kg以上(重量は市場での販売時点に生で計測)
- 形 状:脚が全てそろっているもの
- 色合い:鮮やかな色合い
- 身入り:身が詰まっていること
この5つの基準に基づき、10人の目利き人が厳しい目でトップブランドを選別します。
※重さの基準については、市場での販売時点(生)のものです。
このような厳しい基準をクリアしたかにだけが「特選とっとり松葉がに五輝星」と呼ばれ、特別な勲章(タグ)が付けられます。
また、五輝星は全体の1.5%しかない大変希少なものなので、市場で出会えるだけでも運が良いみたい。しっかりと拝みます。
間近で見させていただきましたが、五輝星の勲章付きの高級松葉がにさん、威厳あり。
思わず、さん付けになる。
松葉がに、いざ実食。
見た目だけで分かる「おいしいかにの見分け方」も、市場の方にしっかり伝授してもらいました!
- 1, 活発に動く元気なもの
- 2, お腹の色が黄ばんでいるもの(綺麗な白色は若い証拠なので、
- 3, 甲羅に「黒いブツブツ」が付いているもの=甲羅が硬い
- ※ブツブツの正体はカニビルの卵で、ブツブツが多いほど甲羅が硬い証拠!
- 1, ツヤがあり、発色が良いもの
- 2, 適度に湿り気を帯びているもの(乾燥しているものは鮮度が低いことが多い)
お話し(アドバイス)をたくさん聞き、見分け方のポイントを抑えながら、迷いに迷って、どれにするのかようやく決心。
その場で食べる旨をお伝えすると、このように食べやすい形でカットしてくれます。
身をほぐすだけで感じる身の引き締まり具合と、隅々までに身がぎっしり詰まっている様子。
まず、ひとくち食べて感じるのは、身のふわっふわさ…。
全部剥いてから一気に食べるのか、ひとつずつ剥きながら食べるのか。
少し迷いつつも、剥いては食べる無限ループの方が幸福度高いのでは?と勝手に想定し、一つずつ丁寧に剥いては、食します。
結果、この流れが正解な気がしました。
この無限ループのおかげで、とても幸せな時間を過ごせました。
そして、ラストスパート。
一心不乱にほぐす。ほぐす。ひたすらほぐす。
足の細い部分や胴の部分をかに味噌へ投入。
隅々まで綺麗にいただきました。
どこを食べても美味しいかにってすごいなと、食後にも改めて満足する。
また、市場では活きの良いかにが多く並ぶので、お刺身にして食すプランを勝手に推奨します。
私たちは購入後にお店へ持ち込んで、綺麗に調理していただきました。
脚から身を取り出し、氷水で冷やすことで、身がパッと開きます。この様子を「華が開く」と言うそうです。
美味しそうかつ、豪勢な見た目に心奪われ、食欲が失われることはありません。
松葉がに解禁日、これでもかと言わんばかりに堪能させていただきました。
鳥取シーフードは、境港水産物直売センターで。
境港水産直売センターは、今年の4月24日にリニューアルオープンしたばかりで市場全体がとっても綺麗。
持ち帰ることはもちろん、その場で食べられるお寿司やお刺身、焼き貝などの種類も多く、見て楽しい・食べて美味しい、食のアミューズメントパーク。
境港産 紅ずわいがににも注目
1年のうち、11月〜3月頃までしか出回らない食べられない 松葉ガニが「カニの王様」なら、7・8月を除いて10カ月間も食べられて紅ズワイガニは親しみやすいのに負けない美味しさの 「カニの女王」。
カニの女王と呼ばれる、言わずと知れた鳥取を代表する味覚「境港産 紅ズワイガニ」。
詳細はこちら▶︎https://furusato-story.com/products/detail/5
境港水産物直産センター公式HP http://www.sanmaki-direct.jp/
営業時間 8:00~16:00頃(変更になる場合があります。詳しくはお問い合わせください。)
定休日 火曜日
文:後藤 愛海